とりとねこ

好きなもの:苦手なもの=3:1でお送りします

うそつき、うそつきのお話

 

 あとから読み返したけど、まとまり悪いし、オチもないです。

 

今週のお題「芸術の秋」

 

読書メーターに登録したものの、一冊登録して飽きたので、結局ここにまとめちゃうのが一番いいのかなという気がしました。

小説を読むのがほんとーーーーーに久々だったので「買っても読み切れるか?かなり分厚いし。図書館で借りてもいいんじゃ?」と思ったんですけど、あらすじがおもしろそうだったのと表紙のイラストに惹かれたので買いました。

 

タイトル:うそつき、うそつき

著者:清水杜氏

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あらすじ:嘘発見器である"首輪"の装着が義務化された国で、非合法に首輪を外す仕事をしている少年のお話。

こんな人におすすめ

・「PSYCHO-PASS サイコパス」のような世界に嫌悪感がない

・合法よりも非合法に憧れる

・機械ものが好きだ

人狼ゲーム(特にネット人狼)をやったことがある

 

《以下ネタバレしないように気をつけて書きますが、自己責任で》

わたしのまとめたあらすじ、簡潔すぎてちょっと笑える。

語彙力と文章力はこれから磨かれる予定なんじゃい!

 

嘘発見器である首輪、とあらすじには書いたんですが、じゃあどこのラインで「嘘をついた」とするのか。

嘘にもいろいろありますよね。相手を騙したり貶めたりする嘘、その場を円滑に進めるための嘘、相手を思いやるための嘘。あとは、自分は本当のことを言っていても、周りの状況的に嘘に聞こえてしまったりとか。

この国では「自分の言ったことややったことに対して疚しさを感じているか否か」を嘘のラインにしていました。

例えば「好き」と言われたとして、受け取った側が「(ごめんね、私は嫌いだけど)好き」と返したら「嘘」になるし、「(友達として)好きだよ」って返したら(男女の仲は成立するで。友達として好きって言われたんやって思う人は少ないだろうけど)「嘘」にはならない、と思う。

《以下反転》

作中では子供たちが親に対して「わたしのこと、好き?」と尋ねるシーンが何回か出てきてたんですが、どれも「好きだよ」と母親は返してるものの首輪は赤く光ってたので、残酷な世界だなあと思いました。そもそも「好き」という感情に疚しさを抱えない人は存在しないのかもしれない……。

《反転終わり》

 

主人公は18歳の少年、フラノ。物語は彼目線から現在の18歳と回想の16歳を交互にして進んでいく。

首輪を外す、といってもただ壊せばいいってものではなく。

嘘発見器が主な役割ですが、私たちの世界で言うマイナンバー的なものが個人に振られており、首輪のIDで公共交通機関を利用したりします。

ちなみにこの世界で首輪をつけない人はさくさくと殺されていきます。じゃないと統制が取れない。

1、首輪を破壊しようとした人

2、首輪を隠している人(タートルネックとかはアウト。ちょっと見えてさえすれば大丈夫らしい)

3、二週間のうちにバッテリー交換に行かなかった人(首輪の種類によっては6週間持つものもあるらしいが、大抵は2週間でバッテリーが切れるので、交換にいかなければならない)

この3つも守らなければ、死。内蔵されてるワイヤーが首を絞めるのだそうです。ヒエッ。

当然そういった描写が何度も出てくるのですが、淡々と書かれているので、いかにフラノがこの歪んだ世界に馴染んでしまったかが伝わってきます。

あと3のバッテリー交換。ただ交換するだけならいいんですが、首輪には他にも録音機能がついているので、そちらも回収されます。つまり自分の話したことは全て国に記録されているわけです。(こちら、とても高性能で自分の話したことしか録音しないそうな。周りの声は拾わないそうです)

嘘発見器のおかげで、犯罪の検挙率とか虐待の発見率はおそらく上がったと思われますが、確かな数字が出ていないのでなんとも。

 

さて、破壊しようとするとぎゃくに首輪に殺されてしまうので、首輪除去の技術を持った人達に外してもらうわけです。

外すといっても外側は残しておき、内側をいじって機能を止める。

しかし、止めてしまえば公共交通機関は使えないし、これからの国からの補助やら援助やらそういうものも使えなくなってしまう。

《以下一部反転》

だとしてもユリイは外してまで母親に会いたかったし、ハルノは外してまで故郷に帰りたかった。マミは血の繋がらない息子のために最後の嘘をつこうとした。

歪んでしまった世界の中で、自分の身を犠牲にしてまで幸せを追いかける。

《反転終わり》

 

 

(ここからごりごりネタバレします) 

 

何が好きだったかって、物語の終わり方です。

こういう話の終わり方って、

1、主人公は生きて、これからもこの歪んだ世界を受け入れる

2、主人公は死ぬけれど、その死は世界に影響するわけではなく、歪んだ世界は続いてく

くらい?か?

サイコパスは1ですね。あかねちゃんはシビュラシステムを認知しながらも、生きていくわけで。

うそつき、うそつきは、2でした。フラノは自身の首輪を破壊して、外そうとするんだけど、うまくいかなくて。

最後の文がとても印象的でした。

 

うそつき、うそつきの終わり、人狼みたいなんですよね。

どちらかが嘘をついている。首輪の種類が確認できたら、どちらが嘘つきなのかわかるけど、現段階のフラノの視点からは何もわからない。

 

それに構築されたこのシステムが崩壊するにはさらに犠牲者が必要で、じゃあ誰が犠牲になる?って考えたときに、大半は自由を奪われててもいい、このままでいいって考えると思うんです。つまりこの歪んだ世界は終わらない。

 

(ネタバレおわり)

 

偶然、時間を持て余して買った本ですが私的には大当たりでした。

いえーい、読書の秋!

 

 

 

 

 

 

 

話は変わるんですが、理由あってアニメ化したsideM。

今週の柏木翼が、「ええー!?ご飯食べられないんですか!?」っていっててめちゃくちゃかわいかったです。